2011-01-01から1年間の記事一覧

新興株式市場の創始

また妙なテーマでと思われるかもしれないが、新興市場の始まりについてフォトを交えて短く記す。1972年にニューヨークで24名の仲買人が「すずかけ協定」を締結したのがニューヨーク証券取引所(NYSE)の起源というのは知られた話だが、NYSEが主だった企業の株…

アップルのロクでもない野郎

1976年、21歳のスティーブ・ジョブズは、レジス・マッケナの紹介でセコイアキャピタルのドン・バレンタイン(当時43歳)に会った。 そこでジョブズに会った後、バレンタインがマッケナに言った言葉が面白い。 "Why did you send me this renegade from the hu…

スティ−ブ・ジョブズ:先端、反骨、親和、泥臭の奇妙な同居

10月5日の逝去以来、多数の記事が出ているので、ここでは彼の一生に対する私自身の感想を記す。■ジョブズの匂い 言うまでもなく、彼はIT業界で最先端を走り、鋭い風貌、颯爽とした姿という持って生まれた格好良さ、高速回転の頭脳、立板に水の弁舌、こうし…

高校生向け「イノベーションと企業」

高校生向けの模擬授業のために作ったパワーポイント・スライド「イノベーションと企業」です。 大学で何をやるかにポイントを置いて、歴史を照らし合わせて作ったものですが、参考になれば幸いです。 Innovation and Corporation in Our World

アントレを原点から書いてみた

年度末と大震災の余波で途端に忙しくなって、このブログをメンテナンスしないままになっている。 代わりにというのも恥ずかしいが、一冊学生向けにアントレプレナーシップのテキストを書いたので、関心を持たれればご覧頂きたい。 ベンチャー・ウォッチャー…

チャンスの神は前髪しかない:フェイスブックで30億ドルを得た者と逃がした者

未公開企業で史上最大の換算時価、というフェイスブックだが、今月のニュースでは650億ドルに達した。この4月で設立7年の未公開企業がソニーの時価総額(3兆円)を上回るのであるから、騒ぎにならないほうがおかしい。フェイスブックの生い立ちから追ってみ…

「ググられ度」にみるフェイスブック

映画の入りが今一つだったせいで、先週はフェイスブックが日本では流行らないと示唆するようなタッチで記したが、後で少し考えてみた。ブログの良い所は記事をフォローアップできる点である。映画とコラボするように、1月29日号の週刊ダイヤモンド、2月1日号…

日本的なる「ソーシャル・ネットワーク」

映画『ソーシャル・ネットワーク』を観てきた。中身は画面に連続するコンピューターのモニターとキーボード、ハーバード流というようなハイテンポの議論、交渉そして裁判の連続。映画で感じるのは、情熱、アメリカン・ドリーム、純粋、若さ、友情、富、はた…