Top Amount VC Deal - 2010 Year Half

アメリカVCのディールのトップ調達額リストがNVCAから発表されているので、まとめてみました。

特徴は以下の2点。
①クリーンテックの大型ディール
・2010年2Qでは、5000万ドル以上の調達ディール11社のうち8社がクリーンテック、2010年1Qでは10社のうち3社が同業種。
・クリーンテックのディールは1回当たり2000万ドル以上が普通で、大型となると図のような5000万ドル以上になる。
②Private Equity Fundの参加
・図の青字で表している会社(ファンド)は、VCではなくPrivate Equity Fundと目されるものですが、このように大型ベンチャーディールにはPrivate Equity Fundが参加している割合が多い。つまりVC投資はベンチャーキャピタル(NVCAに加盟しているようなVC)だけではなくPEもExpansionやLater Stageに参加しているために、全体動向はVCとPEを併せて考える必要があるということです。PEの資金規模はVCの4倍以上ですから、このインパクトは大きいと考えられます。

以下のように、邦貨換算で50億円、100億円以上もの調達をしているますが、そうなると目標投資倍率のイメージからすれば、IPO時想定EV(時価総額)は最低でも2000億円と目されます。なかなか高いハードルではないかと思います。