アントレブログ開始

お気に入りにしているhimaginaryさんが有益な論文を抜きずり解説しているから紹介。
起業の雇用創出効果 - himaginary’s diary

アトランタ連銀のジョン・ロバートソン(John Robertson)が小企業が雇用創出に果たす役割について考察している。
・起業がもたらす雇用創出は時系列的に比較的安定。
・2007年末から2009年半ばに掛けての景気後退期においても、新規企業が創出した雇用の低下幅は驚くほど小さい。
・・・など、要約して解説されており、とても参考になる。

日本の起業家・ベンチャー振興は、お祭り行事は多いけれども、こういった落ち着いた調査分析がほとんどない。
最近まともに研究と振興をコラボしてやっているイベントは、
http://www.ducr.u-tokyo.ac.jp/090529symposium/index.htmlくらいしかないのでは?。
研究成果を出す目的の人よりも、行政やビジネスに取りいっておいしい思いをという考えの人達が多いから、施策をいろいろやっても地道な政策や国民のコンセンサスに結び付かないのではないかと常々感じている。

例えば、新興企業の雇用創出(雇用破壊)効果一つを取っても、分析した論文がほとんどない状況であるが、これを起業家を調べているアカデミズムの方々はどう考えているだろう。
学の探求心があるなら、問題意識を持つべきと思う。